最上部へ
AXCR 2016 DAILY REPORT
【NEWS】ハイラックス REVOのタイヤには2種類のジオランダーを用意
2016/08/01

NEWS RELEASE ニュースリリース

 

過酷なクロスカントリーラリーに向いているGEOLANDAR M/T+

  アジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)が過酷だと言われる理由の一つとして、一日の中であらゆるステージが盛り込まれていることが挙げられます。例えば、山岳路やジャングル、ダート、川渡り、そして長いリエゾン(移動区間)でのオンロード走行など。さらにこの時期、タイは雨期にあたるため急に激しいスコールが降り出し、ドライだった路面が一気に激しいマッドステージに様変わりすることも日常茶飯事。しかし、オンロードの耐久レースのように路面状況の変化に合わせてSSの途中でタイヤ交換をすることは基本的にありません。(パンク時を除く) そのためタイヤの性能に頼る部分が多く、同時にタイヤにかかる負担も多くなります。ゆえにタイヤ選びもとても重要になってきます。
 TEAM JAOSは昨年(AXCR2015)、FJクルーザーに横浜ゴム株式会社のGEOLANDAR M/T+(ジオランダー・エムティプラス)を使用してノートラブルで完走しました。オフロードステージでは、大きなブロックで構成されたトレッドパターンによるトラクション性の高さ、そしてアグレッシブな外観とは逆に乗り心地やノイズ、ウエット路面での排水性などの点からオンロード性能を犠牲にしていない柔軟性の高さを体感しました。FJクルーザーの完走を実現させたひとつの要因だと考えています。その経緯から今年もGEOLANDAR M/T+をハイラックス REVOに使用することにしました。

極限を追求したマッド性能はそのパターンを見ても容易に想像できます。見た目とは逆にオンロード性能も高い タイヤサイズは昨年のFJクルーザーと同じLT265/75R16を使用します

 

トータル性能をアップさせた新作オールテレーンタイヤ GEOLANDAR A/T G015

 2016年8月1日、横浜ゴム株式会社から、新しいオールテレーンタイヤ GEOLANDAR A/T G015(ジオランダ―・エイティジーゼロイチゴ)の発売が開始されました。オールテレーンタイヤはGEOLANDAR M/T+のような悪路走破性を重視したマッドテレーンタイヤと比べるとオールマイティな性能を追求したキャラクターのタイヤです。今回発売されたGEOLANDAR A/T G015はGEOLANDAR A/T-S(ジオランダー・エイティエス)の後継モデルとなり、これまで以上にオンロードの快適性や静粛性を向上。さらには、オフロードでの走破性と耐久性に関しても大幅な性能アップを図るなど全面的な改良が行われました。
 具体的にはオレンジオイル配合技術などの先進技術を取り入れて優れた耐摩耗性能を実現し、さまざまな路面への対応力を高めています。トレッドパターンは「アグレッシブ・パターン」を新開発。センターに近いほど狭く、ショルダーにいくにつれて幅広くなっているラグ溝は面積比率を高めることで、マッド路面やスノー路面でのトラクション性能を向上させています。また、オンロードでの高速走行時にも安定感のある走りを発揮するよう構造とプロファイルを最適化。これらにより、従来モデルと比べて、耐摩耗性能を17%、ウェット制動性能を4%、パターンノイズ性能を22%(騒音エネルギー低減率)、ロードノイズ性能を11%(騒音エネルギー低減率)の向上が行われています。

「攻め」の意志を刻んだという新パターン「アグレッシブ・パターン」はそのデザインからも力強さを感じます サイズはLT265/70R17を採用。PCとLTで外観が異なることも特長でLTはブロックの一つ一つが大きい

 

 

マッドテレーンとオールテレーンの2種類を使い分ける

 昨年(AXCR2015)での実績から、GEOLANDAR M/T+のキャラクターがAXCR向きだということは分かっていますが、今回のAXCR2016には新作のGEOLANDAR A/T G015も用意して、いつでも装着できるようスタンバイします。
 その理由は2つあります。まずはあらゆる性能がアップしたGEOLANDAR A/T G015をハイラックス REVOで試してみたいということ。そしてもう1つは今年のAXCRはカンボジアステージが多く、天候が良ければ長い高速ダートが続く可能性があること。(コースは事前に知ることはできないのでチームクルーの予想となります)その場合、オールテレーンタイヤであるGEOLANDAR A/T G015のほうが高いスピードレンジで走行することが可能です。昨年(AXCR2015)、FJクルーザーのドライバーを務めた塙郁夫選手もTEAM GEOLANDARでBaja1000に参戦する際にはオールテレーンタイヤをチョイスしています。 その反面で、マッドステージでは高いトラクション性能を発揮するGEOLANDAR M/T+のほうに軍配があがり結果としてタイムを縮めることができます。AXCRの場合、激しく険しい悪路(オフロード)を走るケースが多いため、昨年同様にGEOLANDAR M/T+を中心としますが、場合によってはGEOLANDAR A/T G015を使うことができるように1セット+スペア2本を用意して、AXCR2016にチャレンジします。

 


最近の投稿