2015/08/10 | Tweet |
2015.08.10
LEG2 Mae Hong Son to Mae Sot
初日としては十分すぎるほどの順位でLEG1をゴールしたTEAM JAOS。メーホーンソーンからスタートするLEG2のスタート順は前日のLEG1の順位が基準となるため、AUTO部門で16番目にスタートする。
LEG2もLEG1同様の山岳地帯をメインとし、ミャンマーとの国境に沿って一気に南下し、モヘイ川近くに開けた街、メーソートを目指す。この日は全工程で一番距離が長く約500km、AXCR2015の一番と難関となりそうなLEGだ。険しい山岳地帯の林道を長距離走る続けるため、FJクルーザーにかかる負荷はもちろんのこと、ドライバー2人にとってもハードな1日になるはずだ。
この日はLEG1よりも移動距離が長いため、サービスチームは途中でFJクルーザーと合流せずにメーホーンソーンから今日の宿泊地となるメーソートのホテルCentara Mae Sot Hill Resortに向かうことにした。途中、エントラントやメディアチームからの状況をfacebookや、コ・ドライバー JAOS・赤星からの電話でFJクルーザーの状況を確認。少しでも早くホテルに到着して今晩のサービスを好条件(良い場所サービスエリアの確保と必要な用品等の調達)でできるようほぼノンストップでメーソートに到着した。
サービスチーム到着後は2班に分かれて行動。1班は作業性の良いサービスエリアの場所を設営を開始。もう1班は今日の洗車場所、エアコンガスの充填ができる業者探し、ブレーキオイル等の調達に走る。LEG1では洗車場が見つからず、ホテルで簡易的に行ったことに加え、今日は泥まみれになっているという情報を得ていたため、何とかプロによる洗車を行ってきれいな下回りで効率よく作業を行いたい。現地の住民の情報を辿りって約5件の洗車業者を回ったがどこも17時に閉店となるようで、FJクルーザーが到着する予定の17時すぎに受け入れてくれる洗車業者が見つからない。しかし、どうには1軒だけ受け入れてくれる業者を見つけて予約をしてホテルに戻ると、泥だらけのFJクルーザーがサービスチームから約1時間のディレイで到着。
FJクルーザーの状態は、助手席側のフロントフェンダーおよびオーバーフェンダーが損傷していること意外は大きなトラブルはない。しかしながら、元のボディカラーが判別できないほどに泥が付着してしまい、下回りに関してはとても簡易的な洗車で落とせるレベルを超えているため、予定通り予約していた洗車場で洗車を行った。ここではクルマをリフトにあげて、日本では見たことないほどの水量と水圧を誇る高圧洗車機で洗ってくれるのだ。先に到着していた篠塚健次郎選手がドライブするジムニーや一般車両の順番を待ってようやく洗車が完了。すぐにサービス作業に入った。エアコンのガス充填も業者に出張してもらい、同時進行でフロントフェンダーの応急処置、各部の点検、タイヤ交換等を行い、昨日より遅い23時頃に作業が完了した。
気になるLEG2のリザルトは総合(AUTO) 4位、T1Gクラス 1位という素晴らしい結果で、チーム一同喜びと安堵感に包まれると共に、翌日以降のラリーへの緊張感を高めた夜となった。
Driver's Voice 塙選手
楽しく走れましたよ。
コースはLEG1と似ている山岳路なんだけど、よりタイトになってアップダウンが激しい。路面も凸凹で少しずつ荒れた雰囲気になってきました。 このクルマにしては速めのペースで走っているから、昨日からあったブレーキの負担を気にしながらといった感じですが、それ以外はとても順調です。そのせいか、今日は気持ちよく走りすぎてしまって、結果的にクラストップ・総合4位(上位3台はディーゼルクラス)まで順位を上げるカタチになりました。
ホントは後半になってこのくらいの順位にいければ良いなと思っていたんだけどね。こういうペースで走るクルマではないので、今日からは少しセーブしてクルマをいたわりながらたんたんと走っていきたいと思います。ラリーは何があるか分からないから、ペース配分も重要になってきますよね。ラリー中盤は前のクルマを無理に追いかけたりすることなく、自分のペースを守り、最後このくらいの順位でいられればイイなと思います。
Co-Driver's Voice 赤星選手
LEG1、LEG2と2日間走って、だいぶ塙選手との息も合ってきましたし、お互いコネクションも良い感じでできています。塙選手は危険を回避できるマージンをとりながら気持ちよく走ってらっしゃるのですがですが、はやり圧倒的にスピードレンジが高く、結果として昨日は順位を一気に上げるカタチになったのは嬉しい誤算です。しかし、逆にほぼノーマル状態のFJクルーザーにとっては負担となっているので、バランスを取りながらペースをコントロールしていきたいと思います。
明日のLEG3はトリッキーなところが多い。ミスコースしそうな小道が沢山あるし、コマ図が細かいので、ペースをセーブして目視で確認しながら走っていきたいと思います。
Service
・洗車(洗車場にて)
・左前フェンダーの取り外し&板金、補修
・エアコンガス充填および漏れている部分を液状ガスケットで応急処置
・左リヤダンパーのタンク部のタンク調整キャップ応急処置
・左フロントタイヤと右リヤタイヤの交換(エア漏れ、リヤは釘がささっていた)
・Fブレーキローターとパッド交換
・インカム電池交換 ・室内清掃
・ガラコ、ウォッシャー液補充
・ブレーキエア抜き
・足回り増し締め
Provisional Result LEG2
総合(AUTO) 4位
T1Gクラス 1位
Provisional Overall LEG1-2
総合(AUTO) 6位
T1Gクラス 2位
Mae Sot
タイとミャンマーを隔てるモエイ川が流れているメーソート市街から西に7㎞。モエイ川(つまり国境)にかかる橋があり、その向こうはミャンマー側の街ミャワディーがある。外国人もミャンマーに歩いて行き、一時入国することもできる。じつはAXCR2015も企画当初はミャンマーステージも設定されていたのだが、情勢不安のためキャンセルとなりタイ国内のみですべてのステージが組まれることとなった。とはいえ、タイ側のメーソートはのんびりとしたムードが漂うのどかな街で、モエイ川の向こうが深刻な状況であるということは想像しにくく、通りで見かける独特の巻きスカートを着たミャンマー人を見かけたりすることもあるらしく、複雑な表情をもつ街であった。