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AXCR 2015 DAILY REPORT
FJクルーザー入庫&キックオフミーティング
2015/04/09

塙選手のファクトリーにJAOS FJクルーザーを入庫

 搬入日前日(4月8日)にJAOSにて、ナビゲーションシステム、ETC車載器、リヤシート、サイドステップ等の絶対に使用しないであろう最低限の部品を取り外して、茨城県某所にある塙選手のファクトリーにFJクルーザーの搬入した。ファクトリーに到着したのは4月9日の昼すぎ。明らかにノーマル車とは異なる図太いエンジン音が辺りに響いていた。近づいていくとそれが今年のBajaマシンだということが分かり「ここでこのFJクルーザーも造られるのか」と想像すると、自然と胸が高鳴る。「ようこそ! すぐにエンジン切るから待っててね~」と言いながら奥からツナギを着たをした塙選手が笑顔で出迎えてくれた。
 塙選手は翌週末にグアムで開催されるスモーキンホイールズに出場する関係で数日後に日本を経つ予定だが、このBajaマシンのO/H&仕様変更の作業の区切り、そして急遽今夏のAXCR2015でステアリングを握ることとなったJAOS FJクルーザーの搬入と検証を済ませてから日本を経ち、構想を練っておきたかったとのことで、このタイミングでの入庫となったのだ。

 

マシンの仕様を決めるキックオフミーティング

 早速Bajaマシンの横にFJクルーザーを停めて、塙選手とJAOS赤星とのミーティングがスタートした。今回は現状のJAOSデモカーの状態をなるべく維持し、最低限のラリー仕様へのモディファイのみで参戦し完走することが目標。もちろん出るからには全力を尽くし、可能な限り良い成績を残せるよう最善を尽くす予定だ。
 しかし、レギュレーションで定められたロールケージなどの安全装置はもちろんのこと、過酷なラリーを走りぬくには足回りや下回りの強化等も重要となる。FJクルーザーを見ながらロールケージの設置プラン、足回りの構造確認やフロントのアプローチアングルを稼ぐための検討などが行われた。塙選手独自の理念と経験、ノウハウを元に次々とプランが提案され、完成形がぼんやりと見えてきた。冒頭で触れたBajaマシンのほかに、ジムニーエボリューション、パイクスピークのEVマシンなど、塙選手のマシンがひっそりと佇むファクトリーの一画でもうすぐTEAM JAOSのFJクルーザー AXCR2015仕様が産声をあげ、8月には灼熱のタイ王国で豪快に走るのだ。


 塙氏がグアムから帰国したらすぐに、マシンの製作にとりかかり、5月末を目標にマシンが走れる状態まで仕上げ、6月にテスト走行およびシェイクダウン、調整、マシンデカールの施工などを済ませ、7月中旬にシッピング予定。マシンデザインや細かな仕様、部品の手配等、これからやらなければならないことも多いが、今日、大きな一歩を踏み出した。 あとはラリー本番、そしてゴールに向けて一直線に進むのみ。TEAM JAOSのAXCR 2015が静かにスタートした瞬間だ。


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