2016/03/23 | Tweet |
NEWS RELEASE ニュースリリース
アジアクロスカントリーラリー2016への挑戦
弊社創立30周年を記念して10年ぶりに挑んだアジアクロスカントリーラリー2015は、デモカーのFJクルーザーをベースに、市販パーツと必要な安全装備を施したノーマルに近い車両で総合8 位(改造車ガソリンクラス2 位)という成績を収めることができました。サスペンション、エンジン、駆動系、タイヤ、ホイール共にノートラブルでフィニッシュし、自社の市販パーツが国際ラリーのような過酷な現場にも耐えられる性能を持っているということを実証することができ、大きな自信へとつながりました。FJクルーザーは、険しく過酷なSSを走行したことによるボディのダメージはありますが、致命的なトラブルや損傷がないため、同じマシンで数年間エントリーすることも可能です。しかし、今年は新たなマシンを導入することを決意いたしました。昨年同様にサスペンション(BATTLEZ×SUSシリーズ)をはじめとする商品開発や耐久テスト、そして世界市場へのプロモーションとしてFIA公認 アジアクロスカントリーラリー2016に参戦いたします。
2016年の参戦マシンはトヨタの世界戦略車(IMV)を起用
昨年、素晴らしい走りを披露したFJクルーザーの後継となるマシンとして、私たちが選んだのはトヨタ ハイラックス REVO です。ハイラックス REVOはトヨタの世界戦略車(IMV/Innovative International Multi-purposeVehicle) の中心車種としてタイ、アルゼンチン、南アフリカで生産され、世界各国へ輸出されているピックアップトラックです。残念ながら現在のところ日本では正規販売されていませんが、アジアクロスカントリーラリーのメインステージとなるタイでは2015年から販売されている新型車種であり、人々の生活を支えるワークホースとしてはもちろんレジャーを目的とした若者まで幅広い年代から人気を集めているモデルです。欧州はまだ先代モデルのハイラックス VIGOが販売されていますが、先日開催された2016ジュネーブ・モーターショー(SALON INTERNATIONAL DE L’AUTO & ACCESSOIRES)でハイラックス REVOが正式に発表され、さらに世界的に注目される車種となることが予想されます。
昨年のアジアクロスカントリーラリーでチームクルーがチェンマイの現地ディーラーを訪れ実車を観たことがキッカケとなり、タイから直接日本に輸入することにいたしました。これから協力会社と共にマシン製作とテスト走行を開始し、7月のシッピングに向けて準備を進めてきます。現地生産車を採用することでスペアパーツ調達等の不安は軽減されますが日本では正規販売されていない車両のため、手探りでの車両作りになることと予想されます。その模様は当Webサイトでレポートしていく予定です。
ハイラックス REVOのステアリングを握るのはジャオス社員
新たに投入するマシン(ハイラックス REVO)を操るのは、昨年のアジアクロスカントリーラリーでメカニックとして参加した能戸知徳です。2015年12月に弊社の社員(開発部)として迎え入れ、商品の開発スタッフとして勤務する傍らアジアクロスカントリーラリー2016ではマシン製作に携わり、ラリー本番はドライバーとして参加します。能戸は1988 年北海道出身、ブルータスレーシング(現 株式会社パドック)の代表・能戸修氏の長男で10 歳でジムニーを初めて運転。その翌年にはバギーで陸別道新オフロードバトルに参戦してドライバー人生をスタートさせました。以後、学業と両立しながらオフロードレースの数々に参戦。約10年前のアジアクロスカントリーラリー2006 では弊社代表の赤星大二郎と組みパジェロで完走した経験を持っているオフロードドライバーです。
コ・ドライバーは今年もジャオス代表・赤星が担当
アジアクロスカントリーラリーで最も重要だとされるコ・ドライバーは昨年同様、弊社代表の赤星が務めることとなりました。約10年ぶりの参加となった2015年では日本を代表するオフロードドライバー塙郁夫選手と組み、難易度の高いコースでナビゲートを務めた経験を活かし、今大会でも全力を尽くしてチームをリードしていきます。
今年も様々な困難が予想されますが、ラリーの結果はもとより技術力の向上そして世界市場へのプロモーションへの足掛かりとしても意義のあるプロジェクトになると確信しております。再び関係会社様からの協力をいただきながら最善を尽くしていきますので、暖かく見守っていただきたく思います。