2016/07/22 | Tweet |
NEWS RELEASE ニュースリリース
TEAM JAOSのハイラックス REVOにはアジアクロスカントーラリー2016(以下、AXCR2016)に挑むために特別なパーツが数多く装備されています。その中から、ドライバーとマシンを直接つなぐパーツ、バケットシートについてご紹介します。
AXCR2016はFIA公認ラリーのため、FIAの規定に沿った車両作りや安全装備が必要となります。シートに関しても規定があり、FIA基準8855-1999に従い公認された競技用シートであることが必要で、それを証明するラベルが貼られていて有効期限内であるかどうかも車検時にチェックされることになります。また、シートはドライバーが路面状況やマシンの挙動を身体で感じとるためのパーツであり、AXCRのような悪路を長時間に渡って走行する場合、座り心地やフィッティングなどの快適性におても重要で、シートにこだわるドライバーも多いと聞きます。
TEAM JAOSがハイラックス REVOに採用したのはトヨタ紡織製のMSH-002というFIA公認のフルバケットシート。このシートは市販されていない特別なもので、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するGAZOO Racingのレクサス LFAに搭載されている(大型のヘッドガードがあるタイプ)ことでも有名です。
シート本体はCFRP(カーボンファイバー)製で、間に発泡樹脂をインサートすることで、強度と剛性を最大限に引き上げながらも極限の軽量化を実現してます。激しい速度変化の中でもドライバーの身体をバランスよく支えるホールド性能の優位性にこだわり、シート本体の形状や各レースでの知見を取り入れたパッド構成が特長です。また表皮はフィットしやすく耐久性に優れているほか、赤と黒のバイカラーと背面の波紋柄が特長的な独自のデザインを採用。市販車のシートを作ってきた同社の経験がフィードバックされています。
また同社は各レース車両にこのような競技専用バケットシートを搭載し、そこから得た知見やノウハウを蓄積して市販車をはじめとするシート性能の向上活動を行われています。今回、TEAM JAOSのハイラックス REVOに搭載してAXCR2016に参戦することにより、MSH-002を初めてオフロードレースの実践でテストをかねて使用することになります。
トヨタ紡織株式会社
http://www.toyota-boshoku.com/jp/