2016/08/19 | Tweet |
REPORT レポート
2016.8.19
LEG6 Siem Reap to Siem Reap(Finish) アンコールワット(シェイムリアップ)→ゴール
最終SSを2位でフィッシュ。総合5位入賞を獲得
AXCR2016最終日、エントラントが目指すのは1860年に発見されるまで長い間密林の奥に眠り続けていた巨大都市「アンコール遺跡群」に設置されたポディウムだ。
この日は最後の競技区間として約51kmのSS9が用意された。ここまで走ってきた競技者たちは“完走”を目前に控えて、誰もが慎重になって挑むしコースも短い。ゆえに順位の大きな入れ替わりは期待できないのだが、波乱万丈の結末を迎えることになった。
最終ステージは見慣れたカンボジアの田園地帯だった。しかし、コマ図には「WATER BED(水たまり)」の文字が連続している。いつもの農道とは様子が異なり、無数の深い水たまりだらけ。競技車が走り抜ける度に轍が作られ「マッドボギン」のようなドロドロの水たまりへと変化。エンジンがかからなくなって立往生する二輪、スタックする四輪が入り交ざり狭い農道は大混雑した。TEAM JAOSの先行を走る車両が2台がスタックしていて、これをうまくパス。その後も同様に続く難関を順調にクリア。結果として好タイムを叩き出しSS9を2位でフィニッシュした。これににより順位を一つアップさせることができ、総合5位入賞を果たすことができたのだ。
ドライバーの能戸は「この短期間でマシン製作をゼロから始めて無事に完走。さらに入賞することができて本当にうれしいです。AXCRで得た経験を商品開発に生かしていきます」と準備期間から振り返る。
またチームの代表兼コ・ドライバーを務める赤星は「新しく起用したハイラックス REVOで挑戦し結果を出すことができ、関わったスタッフ一同大きな自信に繋がったと思います。これは多くのスタッフ、協力会社様の力で実現することができました。クルマ造りからラリー本番での実証検証までを行ったこのプロジェクトは今後の商品開発、そしてグローバル市場へのPRに役に立つと確信しています。スポンサー様、関係者様そしてサポーター様には厚く御礼申し上げます」と語る。
こうして有終の美を飾ることができたTEAM JAOS。今後は各種イベントなどでハイラックス REVOを展示する予定だ。
ASIA CROSS COUNTRY RALLY 2016
TEAM JAOS
T1Dクラス 4位・総合(AUTO) 5位 入賞
無事にチームクルー全員でゴールにたどり着くことができたのは、
多くのスポンサー様、関係者様そしてサポーター様からのご協力のお陰でございます。
略儀ながらチーム一同この場を借りて厚く御礼申し上げます。
世界中から旅行者が訪れる世界文化遺産アンコールワット
アジアにある世界文化遺産で人気、知名度ともにナンバーワンと言っても過言ではないアンコールワットは、1860年にフランス人に発見されるまでは、長い間密林の奥に眠り続けていて、その存在を知る人はいなかった。その後、カンボジアがフランス統治下に置かれたことにより、修復が始まったが、1970年の内戦で遺跡は破壊されてしまう。現在は各国からの支援によって修復が行われている。
アンコールはサンスクリット語で王朝、ワットはクメール語で寺院を意味している。約30年の長い歳月をかけて造られた寺院は200ヘクタール(東京ドーム15個分)、遺跡全体ではなんと4000ヘクタールもの面積があると言われている。クメール建築の集大成ともいえる宮殿、いたるところに描かれた美しいレリーフ、美しい神殿など見どころはたくさんある。また、季節や時間、観る場所によって表情変えることも魅力の一つで、運が良ければ息を呑むほどの神秘的な姿を観ることができる。